コラム
遅いランチは、みずいろラインで
「みずいろ」が好き
一つ、一つ、と買い足していっても、なんとなく似たようなものが集まっていく。
自分の好きなテイストというものが、やはりあるのだろう。
そういえば、チェコを知らなかった20代のパリ旅行。
いかにもな感じのものが欲しいと、
「フレンチカジュアル」な食器店で買ったのは、
真っ白な地に、ブルーのふちどりが効いたものでした。
チェコ・ヴィンテージも、“縁取り”は得意。
チェコの野原に咲くポピーのような、朱色が多く使われる。
たまに水色を見つけると、買わずにはいられない。
<水色+可愛さ>なところが、たまらなく魅かれてしまう。
遅くなったお昼ごはん。
ランチ兼ティータイム。
幼い頃はパン屋さんへ行くと、チョココロネを買ってもらっていた。
なぜか、これだけは要望が通った。
天然酵母をつかった、こだわりのパン屋さんへ。
私のような大人が多いのだろうか?
粉砂糖でお化粧し、ちょっとビターな、「大人のチョココロネ」。
もう一つは、ナッツやドライフルーツのソースをはさんだ固めのパン。
毎朝、紅茶にパンを浸して食べていた祖父を思い出す。
さぁ、紅茶を淹れましょう。
ひとり分を用意するとき、気に入った器でセッティングすると、気分があがるもの。
ときには、適当に済ませず、あえてこんな時間を作ってみる。
“アフターヌーンティー”
たくさんの時は、リーフティーをポットで淹れますが、
ひとり分は、好きな紅茶のティーバック。
矛盾している気もしますが、
私は、ティーバックこそ美味しいものを用意したいと思っている。
簡易に淹れるのに、もとの葉がいまいちだと、さらにいまひとつな味にしかならない。
リラックスするという目的を果たしてくれる、好みの紅茶を選びたい。
濃い目が好きなので、
真っ白い磁器より、こんな少しアイボリーがかった器が、ぴったりくる。
器は、使う人が楽しいのがいいと思う。
カップなら、内側に絵付けが欲しい。
とくにティーカップは口が広がっているので、飲む人はほとんど内側しか見えませんから。
フリルのような縁、装飾たっぷりに型取られた器。
シンプルもいいけれど、
装飾によって、癒されたり、豊かな気持ちになれることもある。
直線ばかり囲まれると、疲れます。
東京でもプラハでも、とかく都会は直線が多い。
ふっと息抜きしたいとき、
こんな器がちょうど良かったのでしょう。
カントリーな雰囲気がするのは、気のせいではないでしょう。
日本は「緑茶」の文化がゆるぎないためか、
コーヒーに比べても、紅茶が浸透していないように思う。
また「美味しい紅茶」を求めていくと、「これ、中国茶よね!?」と思うことがある。
名前の境目はどうでもよいが、紅茶を満喫してみよう。
どう見ても「紅茶用!」という主張の強いカップで、
苦味のほんの手前まで濃く出して、
強めな感じで紅茶をあじわう。
お砂糖、ミルクも淹れてみたくなる。
ふくよかなチェコのご婦人を思い出し、ちょっと控えめに。。
おとなの可愛いらしさ
良いというと、とかくやりすぎるもの。
一世を風靡したアールヌーボーも、ゴテゴテし過ぎて飽きられた。
かわいい!というと、少女趣味で子供っぽくなりすぎる。
チェコの可愛さは、「引き」が上手。
渋~い花色で、大人らしい可愛いさを感じさせてくれています。
- 2014.12.14
- 17:55
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